主の御名を賛美します。
聖書には意外と多く、「天使」が登場します。その多くは神話的な表現やエピソードの中に見られるので、実体として天使が存在するとはなかなか信じられません。しかしへブル人への手紙には「天使たちは皆、仕える霊であって、救いの相続者となる人々に奉仕するために、遣わされたのではありませんか」とあります。天使とは、人生が大きく変えられるときに神さまによって備えられている具体的なお支え、だと言うことができそうです。
イエスさまが復活された朝、その墓には天使がいました。そこで天使に出会った人々は未知の存在に直面して恐怖を覚えます。しかし、イエスさまの墓穴にあったのは「死」ではなく「命」でした。恐れを感じながらも、救いの相続者として新しいステージに導かれていく始まりの時なのです。
わたしたちが人生を変えられるような体験をして、そのことに怯えるとき、実はそこに神さまの天使がすでに遣わされているのかもしれません。たとえそれが自分の望まない方向であったとしても、神さまは霊をもってわたしたちを支えていてくださっているのでしょう。(斎藤成二)