主の御名を賛美します。
横浜で逃げていたニシキヘビが捕獲されましたね。近隣住民の方々はさぞ安心されたことと思います。3㍍を超える肉食のヘビが身近で逃げているのですから、恐怖を感じるのは当たり前だと思います。しかしその恐怖の多くは、実体を捉えての恐怖ではなく、漠然としたイメージからの恐怖だったようです。
このヘビを捕らえた動物園の園長さんの「逃したままにして、このヘビを都市伝説にしてはいけない」という言葉が印象的です。園長さんはその生態に関する知識から、冷静にヘビの所在を探し当てました。知識は「恐れる必要の無いこと」と「本当に恐るべきこと」を明らかにするということを教えられました。
「あなたがた自身は善意に溢れ、あらゆる知識で満たされ、互いに相手を戒め合うことができると、この私は確信しています」とパウロは記します。人は漠然とした恐怖に心を支配されます。しかし神さまを信じることによる善意と知識は、わたしたちをその恐怖から解き放ち、この世の悪意から互いを守り合う交わりを生み出します。ペンテコステの聖霊によって立てられた教会には、そのような知識が満ちるところだと信じます。(斎藤成二)