クリスマスおめでとうございます。

よく「何がめでたいのか?」とツッコミがはいりますが、別にボケているわけではありません。クリスマスは「新しい何かが始まる時のしるし」として、世界中で今年も「おめでとう!」とお祝いされています。しかし多くの場合、その「新しい何か」はとても小さく、見逃してもおかしくないことです。
今でこそ世界中で盛大に祝われるクリスマスですが、その始まりは、多くの人がその意味を見逃した、一人の命の始まりでした。ガリラヤの貧しい大工の家庭で生まれた子どものことなど、その親族やご近所の人以外は興味がなくて当たり前です。まさに関係者以外には「何がめでたいのか?」という状態でした。
「あなたがたの中に、あなたがたの知らない方が立っておられる」「新しい何か」はわたしたちが知らないところですでに始まっていて、そのみ業は着実に進行します。そしてそれはいつの日か、意味あるものとしてわたしたちに示されるのです。とりあえず何も変わっていないように見えても、どこかで神さまによる新しいみ業が始まっていることを信じ祝うことが、クリスマスの「おめでとう」に込められた思いなのでしょう。 (斎藤成二)