主の御名を賛美します。
アメリカの大統領選挙がようやく決着したようです。トランプ陣営が主張した「陰謀論」は誰もその真偽を証明できないものですから、「言った者勝ち」の世界です。しかしそれが実際の選挙の勝敗を決めることはありませんでした。「陰謀論」を主張する人たちはきっとこれからも敗北を認めないのでしょう。
選挙に限らず、自分の負けを認めるのは悔しいことです。わたしたちも何かのことで意固地になることがあるでしょう。負ければ自分のしてきたことが無価値にされるとなれば、それは誰にとっても受け容れがたいことです。しかし負けを認めないと、そこから先へと進めないこともまた事実です。
「私は福音を恥としません。福音は、信じる者すべてに救いをもたらす神の力です」とパウロは語ります。福音とは十字架による敗北とそこからの復活です。まったく価値の無い存在になってしまっても、そこから救いの力を発揮されるのが神さまだと聖書は語ります。キリスト者とはこの世で負けつつ、しかしそこからなお先に進む力を与えられる存在なのですね。

(牧師 斎藤成二)