主の御名を賛美します。
コロナ禍の中、政治家や役人たちのおかしな言動が目立ちます。明らかにおかしな数々の振る舞いも、いつもうやむやにされてしまいます。いつの時代も地上の権力を握る人たちは、民衆の切実な声に耳を傾けないように見えます。権力ある人にとっては、この世の矛盾や理不尽を嘆き悲しむ声は、道に落ちている石ほどの重みもないのかもしれません。
イエスさまがロバに乗ってエルサレムに入場されたとき、救いを期待して出迎えた民衆は大きな歓呼の声を上げてイエスさまを迎えました。その叫びを押さえ込もうとする祭司長や律法学者たちにイエスさまは「言っておくが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶだろう」と言われました。それくらいに切実な叫びということです。言い換えれば、石ほどの価値しかないような者たちの口にこそ、神さまに届く真実の祈りと訴えがあるということです。
道にころがる石のように無力で、言いたいことも上手く表現できない者たちの心からの叫びこそ、神さまがもっとも求めておられる人間の言葉なのでしょう。

(斎藤成二)